受胎告知

今月のメッセージ

教皇メッセージ


2022年平和旬間(8/6~15) 日本カトリック司教協議会会長談話
「平和は可能です。平和は義務です。」   
       
                  日本カトリック司教協議会会長     
                      
カトリック東京大司教 菊 地  功

 平和が暴力的に踏みにじられた年になりました。いのちの尊厳がないがしろにされ、その保護が後回しにされる年になりました。

 わたしたちは、2022年の平和旬間を、また新たないのちの危機の現実の中で迎えます。2年以上にわたる感染症の脅威の中で教皇フランシスコは、いのちを守り、その危機に立ち向かうには連帯が不可欠だと強調してきました。2020年9月2日には、この危機的状況から、以前よりよい状態で抜け出すには
、「調和のうちに結ばれた多様性と連帯」が不可欠だと呼びかけています。

 しかしながらこの半年の間、わたしたちの眼前で展開したのは、調和でも多様性でも連帯でもなく、対立と排除と暴虐でした。
 感染症によるいのちの危機に直面する世界では、戦争こそしてはならないはずです。しかし、世界の指導者たちの考えは、わたしたちとは異なるようです。

 ウクライナへのロシアの武力侵攻は、平和を求めてこれまで積み重ねてきた国際社会の努力を踏みにじる大国の暴力的行動として世界に大きな衝撃を与えました。そして、いのちを守り平和を希求する多くの人の願いを顧みることなく事態は展開しています。

 感染症の状況の中で、わたしたちは互いに支え合うこと、互いのいのちを思いやること、つまり連帯して支え合うことこそが、いのちを守る最善の道であることを体験から学びました。平和とは、単に争いがない状況のことではなく、争いが起こりうる社会のさまざまな要因を取り除き、互いが支え合いながらいのちを生きる状況のことです。

 しかし戦争によって暴力的にいのちを奪われる多くの存在に触れ、その理不尽さに心が打ちのめされるとき、わき上がる恐怖と怒りは、思いやりや支え合いを、感情の背後に追いやってしまいます。今世界は、暴力によって平和を獲得することを肯定する感情に流されています。しかしそれは、真の平和を踏みにじることにしかなりえません。

 今年の復活祭メッセージで、教皇フランシスコはこう呼びかけました。
 
「どうか、戦争に慣れてしまわないでください。平和を希求することに積極的にかかわりましょう。バルコニーから、街角から、平和を叫びましょう。「平和を!」と。各国の指導者たちが、人々の平和への願いに耳を傾けてくれますように」(2022年4月17日)。

 同時に、戦争という事実があまりにも大きい力をもっているため、その陰で、多くのいのちの危機が忘れ去られています。さまざまな理由から祖国を追われ避難の旅路にある人たち、経済状況からいのちをつなぐことが難しい人たち、政治や信条に対する迫害からいのちの危機に直面する人たち――。こうした、長年にわたって放置されている人間のいのちにかかわる課題も、世界には山積しています。わたしたちの周囲にも、法律の狭間で翻弄されながら助けを求めている人はいます。神から与えられたたまものであるいのちは、その始まりから終わりまで守られなくてはなりません。互いに支え合ってこの共通の家で生きるわたしたちは、
「人間のいのちと、地球上のあらゆる形態のいのちを守ることが求められていることを認識し、エコロジカルな正義を推進するよう」求められています(ラウダート・シ目標2)。

 平和旬間を迎え、わたしたちはさまざまな角度から平和について学び行動する時を与えられています。「すべての戦争は全人類に影響を与え、死別や難民の悲劇、経済危機や食糧危機に至るまで、さまざまな後遺症をもたらします」。そう述べたうえで教皇フランシスコは、復活祭メッセージを次のような呼びかけで締めくくっています。

 「兄弟姉妹の皆さん、キリストの平和において勝利を収めましょう。平和は可能です。平和は義務です。平和はすべての人が責任をもって第一に優先するべきものです」。

 皆さん、この平和旬間に、暴力によらない平和は可能だと、連帯こそが平和を生み出すのだと、あらためて声を上げ行動しましょう。                2022年7月7日


Papa Francisco Crest
フランシスコ教皇訪日記念ミサ

『今月のメッセージ』 2022年 8月

 「神の愛を証しする部門」の活動
 
            「神の愛を証しする部門」代表
                   
  加藤千恵子清水教会)    

 今年度「証し」部門の代表を引き受けた期に当たり、今回この部門の2015年度以降の活動を明らかにし、今後の活動について考えてみました。

1)2015年度以降取り組んで来た活動
 2015年度は前年度に引き続き、静清地区の東日本大震災被災地支援活動・ボランティア活動への参加と、この年度から始めた船員司牧のクリスマスプレゼントを贈る活動があります。プレゼントは五教会が協力して準備し、清水教会担当者が清水港に出向き、船を訪れ船員さんにプレゼントを渡す形で実施しました。この2つの活動は2019年度まで続けました。また、この期間に静岡教会を会場として講演会開催にも取り組みました。2017年6月24日(土)には演題「原発事故による被災地の現状と活動」講師 畠中ちあき氏(カリタス南相馬所長)、2019年7月6日(土)には演題「福島に今必要なこと講師 名誉司教 幸田和生師、その他、船員司牧関係では2015年5月に演題「船員司牧について」講師 青木淳氏(横浜山手教会信徒、元船員)、2017年7月2日(日)清水教会にて、AOS横浜(当時の名称)主催の研修会に取り組みました。
 その後は、東北被災地支援活動は終了となり、船員さんへのプレゼント活動はCOVID-19感染防止のため中止しています。

2)東日本大震災から11年を迎えた今、被災地に残されている課題
 2022年3月11日(金)の新聞を見ると、「津波が襲った沿岸や市街地では、癒えぬ悲しみを抱きながら大切な人に思いを寄せ、それぞれが祈りを捧げた。」の記述があります。被災地から離れて住んでいる私たちは大震災への意識が薄まっても、被災地の人の悲しみは続いています。また、被災地に残されている課題―産業や暮らしの課題、原発事故のための帰還困難者の問題、「処理水」や「汚染土壌処理」、「廃炉作業」などは未解決です。このことを私たちは忘れず、名誉司教、幸田和生師が講演で言われた「苦しむ人と共にいて下さるキリスト」を証し出来るよう、被災地の人を大切に思い、寄り添う者でありたいです。また、福島の原発事故への関心をもち続け、福島の人々が受けた被害、苦しみを無意味にしないように脱原発への決断を真剣に考えて行きたいです。

3)船員さんの置かれている昨今の状況
 2022年4月にステラマリス横浜からの便りが届きました。その中に船員さんは今、益々厳しい状況に置かれていることが書かれていました。コロナのため船が港についても上陸することが許されず、狭い船内に閉じ込められたままになっています。また、契約期間が終わっても交代の船員が来ないためずっと家に帰れません。ウクライナ戦争によって黒海周辺では通常の航海ができません。世界経済の悪化のためスリランカでは船を動かすための油が買えず船員さんの仕事がありません。私たちの目に見えない所で働き、苦しんでいる船員さんのことを思い出してお祈りをして欲しいと書かれていました。

4)「証し部門」の今後の活動
 東日本大震災被災者支援に何らかの形で取り組み、船員司牧活動の継続。また、困難を抱える外国籍信徒への関心を高める活動、カトリック新聞で継続して取り上げている日本の入管制度の問題点などについても考えて行きたいと思います。

教会


コムニタス


カリタス釜石


船員司牧


更新履歴

2018.05.01

新規公開しました。

カトリック静清地区共同宣教司牧委員会